お知らせ

成年後見制度に関する金融機関ニーズアンケートを実施しました

島原市権利擁護センターでは日ごろより、成年後見制度の利用促進に向けた活動に取り組んでおります。活動の中で、後見制度に携わる関係者より各種金融機関への広報活動や連携が求められています。
それらを踏まえ、この度、市内の金融機関向けのアンケートを実施しました。回答結果は以下のとおりです。


「成年後見制度に関する金融機関ニーズアンケート」の調査概要

調査期間 : 令和4年5月26日(木)~令和4年6月30日(木)
実施対象(N) : 島原市内 金融機関 24か所
調査方法 : 郵送調査(悉皆調査)
回収数 : 12票(うち白票・無効票  0票) 有効回収率 50%

  • 調査結果の概要

      1. 判断能力が十分でない顧客などに対してどのような対応をしていますか。(自由記述) (n=11)

        【回答の概略】
        ◎家族、親族に同席を依頼する (類似の回答を含めて計7件)
        ◎後見制度の説明や相談機関の利用を促す (類似の回答を含めて計4件)
        ◎家族、親族に電話で連絡する (類似の回答を含めて計2件)
        ◎それぞれのマニュアルに沿った対応 (類似の回答を含めて計2件)
        ◎家族の方等から相談があれば、公証人役場を案内する。
        ◎役席者を含めた複数の担当者で対応する。

        半数の以上の回答で家族・親族への協力を促す対応をされていた。家族・親族が遠方に居る、不在など、対応が難しい場合などに成年後見制度を紹介している場合が多いことが想定される。

      2. 判断能力の低下した顧客への対応の中で、他機関へ支援を求めることは具体的にどのようなことですか。(自由記述) (n=7)

        【回答の概略】
        ◎ 同居の家族がいない場合
        ◎ 委任代理を必要とする手続きで、判断能力の低下により委任状の提出が困難な場合
        ◎ マニュアルで対応ができない場合
        ◎ 預貯金の取引に関する代理権の在り方
        ◎ 金融取引に関するサポート、フォロー
        ◎ 内容説明、手続きについて
        ◎ 判断能力が低下した顧客への対応方法

        支援者が居ない者に対して、第三者への委任や代理手続きをどのようにしてもらうかが難しいようである。また、顧客の心身状態や置かれている状況等に合わせた制度活用、そのための説明にも支援を求められている。

      3. 判断能力の低下した顧客へ成年後見制度の利用を紹介する場合、紹介をしたことのある機関に○をつけてください。(複数回答可) (n=12)

         回答者の半数近くが成年後見制度に関する案内をしたことが無い状態である。紹介先で多いのは、家庭裁判所が一番多く、次いで、市役所・社協が多かった。

      4. これまで担当された成年後見制度に関する対応につき、最も「長く」時間がかかった時と、最も「早く」時間がかかった時の所要時間は概ねどの程度でしょうか。 (n=7)

        ◎最も長い
        最大値 1時間30分
        最低値 40分
        平均値 1時間5分
        中央値 1時間

        ◎最も短い
        最大値 1時間
        最低値 10分
        平均値 32分
        中央値 30分

         成年後見制度の対応においては、平均値では長くて約1時間、短くても約30分の対応を求められている。業務において負担になっていることがうかがえる。

      5. 成年後見制度に関して、手続きに関する窓口担当者の理解が不十分であると感じたことはありますか。(どちらかに○をつけてください。) (n=9)

        半数以上が制度の理解不足を感じている。

      6. 窓口担当者の理解が不十分であると感じたのは、具体的にどのような点ですか。(n=5)

        【回答】

        ◎ 自身が理解不十分ということ
        ◎ 手続きに係る費用や時期、どこに相談してもらえば良いのか等
        ◎ 成年後見制度を利用する際の手続きを行う場所が分からない
        ◎ 種類が複数あり、専門的な知識不足
        ◎ あまりない手続きの為、センターへ確認する等、時間がかかる

        制度の基本的な理解や、制度利用に向けて活用できる相談機関の理解が不十分と感じている。

      7. 権利擁護センターに対して、成年後見制度の利用促進に向けた活動で求めるものは何ですか。あてはまるものに○をつけてください。(複数回答可)(n=11)

        多くは市民に対する広報活動や相談等、広く制度利用が促進されるような取り組みを求められている。

      8. 島原市内の金融機関等を対象にした成年後見制度に関する研修会の実施を検討していますが、どのような内容を希望しますか。(自由記述) (n=10)

        【回答の概略】
        ◎ 成年後見制度に関する事 (類似の回答を含めて計2件)
        ◎ 「後見」「保佐」「補助」類型の説明 (類似の回答を含めて計4件)
        ◎ 他金融機関との意見交換 (類似の回答を含めて計3件)
        ◎ 手続きの流れ
        ◎ 任意後見制度の説明
        ◎ 基本的なことから勉強したい

        法定後見制度の制度理解に関することを学びたいという意見が多く、次いで、他の金融機関との意見交換を求める声が多かった。

      9. 金融機関等を対象にした研修会を実施する場合、希望する開催時期や時間をお聞かせください。(自由記述) (n=9)

        【希望時期について】
        ◎ 土、日、休日 (類似の回答を含めて計2件)
        ◎ 月初め
        ◎ 平日
        【希望時間帯について】
        ◎ 午前中 (類似の回答を含めて計3件)
        ◎ 午後
        ◎ 10:00以降
        ◎ 18:00以降
        ◎ 夕方

        業務時間内の実施を求める意見と、業務時間外での実施を求める意見で分かれていた。

      10. 最後にご意見などがあればご自由に記述ください。(自由記述) (n=1)

        【回答】
        ◎金融機関ではマニュアルに沿った業務が求められていますので、もっと地域住民に対して本制度をアナウンスすべきだと思います。知らない方が多いと感じます。

     

     

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